2002/05/24 カメルーンの神さま


カメルーン代表がやってきた。(この時点でまだ福岡)
ドキドキしながらニュースを見てるんだけど、この感覚って何だろう?
単なる同情でもないし、怒っているのともちょっと違う。
うーん、ひょっとしてこんな話なのかも…。


・昔々、たくさんの神さまが海を渡ってやって来ました。
宝船に乗っている神さまや、派手なマントを着た神さまもいて、
海岸の村々は大騒ぎです。(中には地味な神さまもいるけど)

・流れ着いた神さま達は、目的の村をめざして続々と行進していきます。
しばらくすると、あっちの村でもこっちの村でも盛大な歓迎会がひらかれました。

・ところが、ある村だけ神さまの到着が遅れているのです。
(本当に村なだけに例え話になっていない)

「うちの村だけ、おもてなしができていない!」
「ひょっとしたら来てくれないかも知れない!」と、村では大騒ぎ。

・他の村々では「あそこの村にも早く神さまがくるといいね。来てあげて欲しいね」と自分のことのように見守っています。はてさてこの村に神さまは来てくれるのでしょうか?  おしまい


この騒動には、そんな日本人特有?の「神さまを待ちわびる心境」が表れている気がします。神さま(代表チーム)と村(キャンプ地)に必然的な繋がりがなく、「関係ができるのは、おもてなしのあと」というのも、いかにもな感じだ。

浜に流れ着いた流木でも、左遷された公務員でも、おもてなしされる日本列島で、
予約済みの神さまが来ないのですもの、これはもう一大事。神さまをお迎えできない、おもてなしできないということは、切ないのですね。

というわけで(どういうわけだ)、がんばれ!中津江村。もうすぐだ、神さまたちを村へ引きずり込むのだ!あ…村に到着したようです。良かった…。

PS:到着前のニュース映像にて、中津江村のおばあさんの一言
「田植えでもしながら、お迎えしますです」 うーん、奥が深い。